「神崎。おまえ当分休暇とれ」
その日の夕方、部長に呼び出されて唐突に告げられた。
「いや、部長無理ですよ。今進んでいるクライアントの案件の詰めの作業が入ってますから!!」
「それは、延期になった」
「えっ」
まさかの自体だ。一瞬自分自身のミスかと思い慌てて、企画を思い出していた…
「延期というか、一時ストップがかかったらしい」
部長は手元の資料を整理しながら、淡々と話していく。
「どいうことですか!」
「あちら側のほうで、日程の動きがあって一時止めて欲しいとさっき電話があった」
そう告げながら、部長は私をじっと見つめて話す。
「佐藤から、先輩の調子がおかしいという話も聞いてたからな。いいタイミングだ。神崎少し休んで、気持ち切り替えてこい。ここ最近、仕事にわざと没頭していただろう。何があったとは聞かんが、何かあったとはみんな思って心配しているぞ」
「3日ほど休暇をやる。それまでに体調含めて元通りにしてこい」
部長はそう告げながら、肩を叩き資料片手に会議室を後にしていった。
