咲都がベンチの前に立ち、他の者は50メートルほど離れたところで逃げる準備。

けれど、チェーンを引いて当たりではなかったら先にどこまででも逃げててOK♪

と、言うのがルールである。

最初の三人は無事に成功して、いよいよ私の番!

「どれ、引いてもいいんだよね?」

答え言うわけないけど一応確認。

「当たり前じゃーん」

「ぢゃ、これにする」

そう言って私が引いたのは、手首で交差をさせている所の真ん中らへんの指…

人差し指を引っ張った。

…ドクンドクン。


あぁ~。逃走中の番組に出演してこれ引っ張ってる芸人さん達の気持ち、今なら分かる気がするー。

「えぃっ」

そして、後ろを向き猛ダッシュ!!

そして、咲都の方を振り向くも何も起こらない(笑)


「ふぅー。良かった」

「和奏ずるっ。どーしよ、緊張する」


すれ違い様に夏奈が緊張するー。って言ってた。

そのまま、私は咲都とは遠く離れた川の上にある丘にいた。

周りを見ると、すでに引き終わった人が2人くらい丘に登ってた(笑)