大ッ嫌いで大好きで



「ぷっ…びっしょりじゃんどうしたの?」

見てわかんだろ(怒)

「荒沢にやられた」

そう言うと愛結歌は荒沢の方を向いた。

「おぉい!なんか、わかやった?」

「は?しらねーし!」

「あっ。
うち荒沢じゃなくて神村から霧吹きとんなきゃ!
夏奈がさっきから水かけられててさ
捕まえんの手伝ってって言われたから!」

「あぁ。あの人ねぇ、OK」

そう言い残して走っていった。

「荒沢…なんで同じクラスなんだよっ!」

「俺もお前と同じクラス嫌だし~」

「ふぅんだ!!」

そういって私も走っていった。

この時はこんな程度だった。嫌いだしとか軽い感じだった。荒沢は昔よく遊んでたし以外に優しくて母親いないから家事もこなせる人。でも、この時は思わなかった。心の底は真っ黒なこと…