「お前らうるさいし!迷惑」
「お前がいけねんだろ」
ったく、相手にしてらんない。
…この時は私の斜め後ろに
いることを当然ながら
私は知らなかった。
神村がいたことを…
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入学式が終わり教室に戻り
少しの自由時間が与えられた。
私はなにもすることなく
ただじっと
一番廊下側の列の前から三番目の席にすわっていた。
私の横を追いかけっこしている一組の男女。
…仲いいな、同小だったのかな?
そう、思った。
そして、その男の子が
前のドアに来たとき丁度、
目があった。
私の彼への第一印象、それは
…うわっ。関わっちゃいけなさそうな人じゃん。こわっ。だった。
てか、外人っぽいな…
天然パーマで二重で
普通の男子よりは大きくてきれいな目。
鼻は高くて肌は白い方。
光が当たると顔と頭と髪の毛の一部づつが見える横顔はとってもきれいだった。
…その彼が…神村だった。
つまり、神村への第一印象だった。
