頑張って神村の目を見て伝えたけど、
悲しくなって下を向いた。
神村の陰が動く。
「それがお前の本当の気持ち?」
「ヒクッ…そッうだよ…」
「なんで今更伝えんだよ?」
神村の手が私の髪の毛を撫でた。
恋愛小説って、よくこういう場面で髪撫でるとかあるじゃん?だから書いてみたかったんです←
てゆーか、嫌いなら…触らないでよ…
「もう、最後だからッ気持ち…ヒクッ伝えたッ…かったのッ」
そう言うと神村が私の目を見て話した。
「1年の最初の頃の自分と1年の終りの頃の自分は何が違うか分かる?」
「えっ…なに?」
なに?って、聞いたけど
何が違うのかくらい本当は分かる。
「まずは、最初ね。
積極的で面白くてノリがよくて不思議で
相手側を自然と笑顔にする天宮。
次、喧嘩した後のお前は、
何もかも失った絶望的なオーラをだして
無理に笑って、惨めな気分になる事されて、それ見てるこっちまで不快な気分にさせる弱くてウジウジしてる天宮。」
うん。うちは、自分のせいで皆の感情を振り回してたってことだよね…
