この人どっかでみたことあるなって
思ったけど知らない人かもしれないから
目を反らした。

いや…

そう思いたくなかっただけなの
かもしれない…

私が過去に好きだった人…
でも、ある時秘密を知られてもう無理なんだって思った事があるから。

それにその秘密は皆に知られると学校にはいられなくなるようなものだった。



その人は私に近づいてきて目の前で止まった。

でも、私は顔をあげなかった。


「なぁ。お前…もしかすると天宮か?」


やっぱりあいつ?…

顔をあけだ。

「えっ。うっ…そ。滝野?」

そう言うと、は確信がついたようで
やっぱり天宮だー。みたいな顔をした。

「そうそう!俺、滝野!久しぶり☆」

俺、滝野って(笑)
んなもん、自己紹介されなくても
知ってるってば…

まぁ。こういう時でも

明るくチャラけてる滝野は一緒にいやすい。