大ッ嫌いで大好きで


美緒が自分の位置に戻った後、
ふと後ろを見たら丁度千寿が体育館に入ってきた所だった。

「千寿ッー。」

めちゃめちゃデカイ声で叫んだら気づいてくれた♪

「おっー。和奏!」

遠くて声が届かないけど、千寿の口がそう動いていた。

私は満面の笑みで両手を思いっきり振ってみた。

そしたら、ちゃんと返してくれた。

でも、なんか視線感じるなって思ってそっちの方を向いたらアイツと目があった。

斜め後ろにいた神村と目があってしまった。

…うっわー。
神村と三年目の一日目から目があっちゃったぁー。

絶対私と同じクラスだって気づいてるよね!?

てか、髪ってきれいな目をお持ちですなぁ。

「全体静かに!これから始業式を始めます。」

前を向いてから少し経つと始業式が始まった。