私が海里の事を避けている事に気づいたのか
心配して蓮が声をかけてくれた。
「美奈?最近元気ないけどどうかしたのか?」
そう言われるのもムリはない。
だってあの日から5キロ以上も痩せてしまったから。

「蓮…海里って彼女いるの…?」
「あぁ。海里か…」
「どっち…なの…?」
「…。」
その質問には蓮は答えてくれなかった。

会いたくても会えないこの時間。
もどかしくて、でもどうしていいか分からず自然に蓮のもとからも
離れてしまっていた。