愛海を抱えて2人で見上げた空には満天の星空が広がっていた。
「愛海、キレイだね~」
「ママぁ、あのお星の中にパパはいるの?」
「うん、遠いけどずっと愛海の事見ててくれてるよ」
「ホント?」
時が流れるのは早すぎて…
何を考えていたのか忘れてしまうほど短い。
ある日、海里のお母さんから電話があった。
「美奈ちゃん、元気そうかしら?」
「はい、愛海もいる事ですしがんばってます」
「そう、ならよかったわ。ところで、今ちょっといいかしら?」
「なんでしょうか…」
「海里の病室を整頓していたらノートと美奈ちゃんに宛てた手紙が見つかったの。取りに来てもらえるかしら?」
「はい、今から行きます」
そう言って電話を切ると海里のお母さんが待つ病院へ行った。
この病院に来るのは、愛海を産んで以来だ。
「急に呼んでごめんね。はいこれ」
渡されてのは、折れ曲がったノートと封筒に入ったキレイな手紙。
封筒には、震える字で“美奈へ”と書かれていた。
「海里が生きていた時の記憶、読んでおいてもらえたら嬉しいわ」
一礼だけすると海里のお母さんは行ってしまった。
家に帰ってゆっくりノートを開いた。
“美奈、アイシテル”
そう書かれて始まった日記には海里の私に対する愛情ばかりで埋め尽くされていた。
“美奈、風邪引いてねぇかな?”
“元気にやってるかな?”
海里の方が私より辛くて大変なはずなのに…
おかしいよね…なんで私の事ばっかりなの?
もっと辛い事、苦しい事書いてくれればいいのに…
そんな海里の優しさとぬくもりで溢れるノートは気づけば私の涙で
ぐちゃぐちゃだった。
「海里ぃ、会いたいよ…」
ノートにすがり付きながら海里への思いを訴え続けた。
ノートの最後のページには、
“俺、美奈との子作りたかったな…”
弱弱しく書かれている。
海里見てるかな?
海里の願い通り私達の子どもが出来たんだよ。
元気に成長してるよ。
愛海の事海里にも抱いてほしかったよ…
そんな思いは気づいた頃にはもう、遅くて…
海里は、愛海の存在すらを知らないまま逝ってしまったからね…
ノートを閉じようと持ち上げると、1枚の切れ端が落ちてきた。
その切れ端にはこう書かれていた。
《俺が死ぬのはなんとなく分かる。だから母さんの子だってぐらいに美奈の事、
大事にしてやってくれよ。じゃなきゃ俺死んでも死に切れねぇから。じゃあ、あとは
よろしく頼む。》
海里が自分のお母さんに宛てた手紙だった。
最後の最後までホントに優しいね…
「愛海、キレイだね~」
「ママぁ、あのお星の中にパパはいるの?」
「うん、遠いけどずっと愛海の事見ててくれてるよ」
「ホント?」
時が流れるのは早すぎて…
何を考えていたのか忘れてしまうほど短い。
ある日、海里のお母さんから電話があった。
「美奈ちゃん、元気そうかしら?」
「はい、愛海もいる事ですしがんばってます」
「そう、ならよかったわ。ところで、今ちょっといいかしら?」
「なんでしょうか…」
「海里の病室を整頓していたらノートと美奈ちゃんに宛てた手紙が見つかったの。取りに来てもらえるかしら?」
「はい、今から行きます」
そう言って電話を切ると海里のお母さんが待つ病院へ行った。
この病院に来るのは、愛海を産んで以来だ。
「急に呼んでごめんね。はいこれ」
渡されてのは、折れ曲がったノートと封筒に入ったキレイな手紙。
封筒には、震える字で“美奈へ”と書かれていた。
「海里が生きていた時の記憶、読んでおいてもらえたら嬉しいわ」
一礼だけすると海里のお母さんは行ってしまった。
家に帰ってゆっくりノートを開いた。
“美奈、アイシテル”
そう書かれて始まった日記には海里の私に対する愛情ばかりで埋め尽くされていた。
“美奈、風邪引いてねぇかな?”
“元気にやってるかな?”
海里の方が私より辛くて大変なはずなのに…
おかしいよね…なんで私の事ばっかりなの?
もっと辛い事、苦しい事書いてくれればいいのに…
そんな海里の優しさとぬくもりで溢れるノートは気づけば私の涙で
ぐちゃぐちゃだった。
「海里ぃ、会いたいよ…」
ノートにすがり付きながら海里への思いを訴え続けた。
ノートの最後のページには、
“俺、美奈との子作りたかったな…”
弱弱しく書かれている。
海里見てるかな?
海里の願い通り私達の子どもが出来たんだよ。
元気に成長してるよ。
愛海の事海里にも抱いてほしかったよ…
そんな思いは気づいた頃にはもう、遅くて…
海里は、愛海の存在すらを知らないまま逝ってしまったからね…
ノートを閉じようと持ち上げると、1枚の切れ端が落ちてきた。
その切れ端にはこう書かれていた。
《俺が死ぬのはなんとなく分かる。だから母さんの子だってぐらいに美奈の事、
大事にしてやってくれよ。じゃなきゃ俺死んでも死に切れねぇから。じゃあ、あとは
よろしく頼む。》
海里が自分のお母さんに宛てた手紙だった。
最後の最後までホントに優しいね…
