海里と付き合って早3ヶ月。
今日はその記念日なの。
だからメイクもいつもより気合を入れて、髪もコテでぐるぐるにして…
とにかく朝から準備が大変だった。
だって時間が風のようにあっという間に過ぎて行くから。
女の子って大変だねってこういう時に改めて痛感するんだ。

でも、今日は楽しみな日ってだけじゃなかった。
海里の余命宣告の日と重なるから…
昼過ぎにまりあと蓮と病院に向かった。
海里の病室に入るのが怖かった。
もしかしたら、海里はいないんじゃないかって思って…
『海里、入るよ~』
ドアを開けて安堵のため息がこぼれた。
「おいっ!来るなら連絡くらいしてくれよ!」
「だってぇ、海里を脅かそうと思って~」
まりあが明るくおどけた。
海里は、腕に点滴、鼻からくだを通していて見るからに辛そうだった。
でも私達の前では笑顔を絶やす事は無かった。

だけどね…だけどね…
海里はこの日私達の前から姿を消してしまった…

そう、私達2人の記念日であると共に海里がいなくなってしまった
日でもある…