海里に外泊の許可が出た。
ホントは呼吸をするだけでも辛そうなのに。

今日は、みんなで海里の大好きな遊園地に行く事にした。
私と海里、まりあと蓮に分かれて観覧車に乗った。

大好きな人と同じ空間にいれる、ただそれだけで他に何も望む事は
しないから。
だから…だから…
神様、海里を連れて行くのはもう少し、もう少しだけ待って…
もっといろんな事を伝えたかったよ…


その日は日が暮れるまで遊んでいた。
あとどれだけ海里と一緒にいれるのか…
みんなが同じ事を考えながら1日過ごしてたんだと思う。

それから海里の家行った。
それぞれにお酒を飲みながらずっと、話していた。
「ねぇ明日、美奈と海里2人で遊んできたら?」
急に言われてびっくりした。
けど、まりあは気を遣ってくれたんだと思ってすごく感謝した。
「そうだな、映画でも見に行ってくるか?」
海里もノってくれた。
「うん、そうだね☆」
「じゃぁうちらそろそろ帰るね」

私は、海里の家にそのまま泊まる事にした。