「そんなに怒らなく たっていいじゃん...」 渋々と出ていく小3 の背中をいつもの様に見送ってから、 ハンガーに掛けていた 冬用セーラー服を手に取り、 「下野麻里」と書いた名札を 肌に感じつつ着用して、一階に下りた。 「おはよう。」 お母さんに素っ気ない挨拶を どことなく交わし、 食パンにトースターを入れる。 私は今、 絶賛中二病って所で、 何に対しても冷めている。