「今ね、 結構危険な状態なの、麻里。 原因は不明。 最近こんな感じの患者が 増えてるみたい...。 原因不明の、麻里と同じ症状の 患者さんね。 でも、回復する可能性は 無くはないから、頑張りましょう って先生は言うの...。」 麻里のお母さんは そう言ったきり、 黙り込んでしまった。 その日は麻里に2人で ただ付き添っていた。 次の日もその次の日も。 でも、 何十日かたったある日。