その行動を
一部始終眺めた後、
お母さんは


「おやすみ」


とドアを閉めた。


お母さんの階段を降りてリビングへ
入っていく音を布団の中で黙って聞く。


なんなのよ親だからって...


そんな事を考えながら
私は夢の中へと沈んでいった。





✝✝✝





此処は…何処?


そこはすべてが黒で塗りつぶされた世界。
空気も独特の、異様な香りが漂っている。