Game Over











私は


「行ってきます」


と、
リビングに聞こえるか
聞こえないかの声を出し、
家を出た。


「おはよー」


「おはー」


私の顔を見るなり
笑いながら南が


「麻里、また朝から
ゲームしてたの?
今日はやけに家から
出てくるのが遅かったじゃない。」


この子は
私の唯一と言っていい友達。


中学に入って一番最初に
仲良くなった。



「それがね!
ラスボスまで遂に行ったの!!」


歩きだしながら私は
南の方を向く。


「へえええ、
それで遣りまくってたって訳」


「そーゆーことぉ」


えへへと笑っていた時。