「どうかなさいなしたか?」

突然、背後から男の人の声がした。


「あっ・・・、いえ・・・。
ただ綺麗な庭だなぁと思って。」


「これ、使ってください。」

差し出されたのは白い刺繍のはいったハンカチだった。


「えっ?」


「涙、ここについていますよ。これでは綺麗なお顔が台無しです。」



とっさに拭いとられた涙。


白髪の長髪、180以上はある長い背。
着こなされたスーツ、歳は少し上ぐらいだろうか。

物語にでてくる王子様そのままってかんじかな?



「あっ・・・、ありがとうございます。
あのう、、、」


「実はこれから休憩なんです。
あそこでお茶でもしませんか?」


「でも、あたしベン執事さんに挨拶にいかなきゃいけないのですが、どこにいるか知っていますか?」


「プッ・・・フフフ!!
私がベン・グウェンです。貴女でしたか、新しい方というのは」


「えっ・・・・。」


この人・・・だったんだ。
てか、第一印象かなり悪い気が・・・・

あぁ~、、、