はぁっ~・・・。」


王子の部屋の扉の前に来た・・・。

まぁ、適当になんか、、、
いっちゃダメか。


クビになんかされたら最悪だし。



トントン。


「新しく配属になりました。専属メイドのミラ・キーンです。
挨拶に参りました。」


「入れ。」


「はい。失礼します。」



王子の部屋の中はとても広くもはや一人の部屋のではなかった。

年代を感じる彫刻されたアンティークなものがポツンと並べられている。


無駄なものが置かれていない部屋。

空虚な部屋。


冷徹といわれる王子の部屋にはぴったりかもしれない。




「どうかしたか?」


「いえ、何も。紹介が遅れま」


「ミラ・キーン。セントラル出身。父と母はすでに他界しており一人暮らし。14歳で城に入る。
どうだ?間違っているか?」


「いえ・・・、なぜまたそのようなことを・・・。」


「王宮のメイドのことなんてすぐ分かる。
昨日、見ていたぞ。]