ー翌日ー
「今日からレオン王子様の下に配属になったミラ・キースさんだ。
元は、ユタ姫様の下にいたが今回の人事異動につき移動になった。
分からないことも多いだろう、先輩の何恥じぬ行動をしてほしい。」
「ミラです。
どうぞ、よろしくお願いします。」
「ミラの仕事は王子様の近辺のお世話の一切をすることだ。
よって王子様に一番近いメイドとなる。信頼を大切にし精進せよ。
それと挨拶にはしっかり行くように。」
「承知いたしました。」
「では、各自持ち場に参れ。」
「承知いたしました。」
「何?あの子?
ユタ様のところから移動してくることは知ってたけど、先輩を押しのけてどういう気なのかしら。」
「ほんと、たいしてかわいくもないくせに。」
「どんな手を使ったかは知らないけど汚い子ね~。」
聞こえないように言ってる気なのかは知らないけどどう見たって丸聞こえだ。
お前は神経のほうが気持ち悪くて吐き気がするけど。
まぁ計画に一歩近づいたし、そのことを考えたらとてもいいと思う。
しかも専属っていうことはかなりいい。
いつも近くで情報が得られるし。
ウザイ先輩方はいらないけど。



