「美優は今オレらがもといた世界では、植物状態になっているんだ。」 「?」 私が植物状態?嘘だ…。今だってこうやって動いている。 嘘だって反論したいのに言葉が出なかった。 「この世界には植物状態になったやつが来るんだ。」 「…」 私は、どうしていいのか分からず黙ってしまった。 「意識が戻れば、この世界から美優は消えて、もとの世界に戻れる。」 「そ、そうなんだ」 「美優はこれからオレらと一緒に過ごすから。」 「えっ!」 突然のことが重なり少し着いていけなかった。