「私も事故で。」 「えっ?」 「学校の帰り道をひとりで歩いていたら、工事中の高層ビルの鉄骨が崩れ落ちてきた。動けなくなっちゃって、そのまま。」 「そうだったのか…」 「お姉ちゃん、何してるかな?」 自分から話したのに寂しくなって… 私は、ついに涙が出てきてしまった。 悲しい、怖い、不安。 私に全てが襲いかかってきた。