「じゃあ、これは全部かってあとはー」
「愛?私、これがいい!!」
私が愛に見せたのは、薄いピンクの鍵編みのポンチョとショッキングピンクのキャミソールとダメージが入ったショーパンと短めのグラディエーターだった。
「美優センスいいね~」
「そうかな?」
私たちは、2人のそれぞれ上下あわせて30着くらい買った。
「ねぇ、美優~」
私たちは、お店を出て、時間が少し早いから海を眺めていた。太輔と正樹はサーフィンをしている。
「美優は海好き?」
「んーあんまり好きじゃないなぁ。行ってもいつも浅瀬で遊んでる記憶しかない(笑)」
と苦笑したら、愛も続けて言った。
「私、海で波にのまれて溺れてこっちに来たの。まあ、今度詳しく話すけど、2人はサーフィン好きだからよく海に連れてこられるんだけど、浅瀬で1人遊びは飽きちゃって…」
と俯いた。
「じゃあ、今度からは一緒に遊ぼうねっ!水着も買ったし~」
「そうだね~」
ガールズトークで盛り上がっていると、辺りは夕方になっていて太輔と正樹の声が聞こえた。

