「あ、夕雲さん!いいところがありますよ」
そこなら、静かに仕事できるだろう
まだ一回も行ったことはないが、昔聞いたのをかすかだが覚えている
場所と暗証番号は問題ない。が、入力するパネル?がどういうのかは見たことがないから分からない
…まぁそこはなんとかなるだろう
秘密の部屋へと向かい、夕雲さんと並んで歩く
夕雲さんといると、とても安心する
時折見せる笑顔も綺麗というかなんというか…とても魅せられる
お互いの最近のことを話したりしながら歩き、目的地の資料室に着いた
鍵は、前の秘書の方が辞める時にいただいて、なぜかいつも持ち歩いていた
ドアを開け、一歩踏み出すと軽く舞うほこり……後で、掃除しておこう
ええっとたしかこの辺だったような…
聞いた話を思い出しながら、探す
『資料室入って一番奥の壁。棚と棚の間にある壁が入口になっている。見た目はただの壁だから、普通は気づかないぜ?そこは、暗証番号を入力しないと開かないからな。暗証番号は6ケタで、「仕事嫌」だぜ?俺らしいだろ?』


