「広いですねぇ」


そう、とても広かった
家具が机と椅子、それに小さな冷蔵庫だけしかないから、余計に広く感じるのかもしれないが…
しかも隣にも部屋があるのか、通路がある


「………」

「夕雲さん夕雲さん!こっち来てください」

「は、はい」


いつの間にか柴咲さんが、隣の部屋に行ってる

しかもなんかテンション高いような…


「ここは…寝室?ですか?」

「そのようです」


隣の部屋は、一つのベッドと棚が置いてあった
この部屋は先ほどの部屋より少し小さい


やはり、ここもあまり使われていなかったのか、少しほこりがある


「ここ、私たち二人の秘密の部屋にしましょう!」

「えぇ、たしかにここなら静かに仕事できそうですね」

「電気も通っていますし、ソファーや机などを設置すればいい仕事部屋にできそうです」