「暗証番号を入力するパネル?みたいなのがあるはずなのですが…」
「パネル…ですか?」
「はい」
そんなものがこの何の変哲もない壁に?
用心深く壁を見てみるが、壁にはすぐ横にある棚の近くに電気をつけるスイッチがあるだけ
一番怪しい?のは、このスイッチですが…
この電気のスイッチが、パネルか何かになるとはさすがに信じがたい
しかし……
その電気のスイッチに手を伸ばし、探ってみる
スイッチを押すと、パチパチっとしながら電気がついた
…うん。普通のスイッチですね
またパチッとスイッチを押し、つけた電気を切ったとき、何か違和感を感じた
何かが少しずれたような…
「……あ」
スイッチのまわりをおおっていた白いカバーが、カパッと右へと開いた
「…柴咲さん、もしかしてこれですか?」
「ん?…たぶんこれです!入力画面がありますし。やはり夕雲さんはすごいです」


