あぁ
もう一度大好きなご主人様に撫でてもらいたい
あの大好きな香り
綺麗な黒の長い髪
優しく抱っこしてほしい
そう思いながら空を見上げると重い雲が私の上に多いかぶさっていた
まるで「どんなけ願っても主人は来ないぞ」何て言われてるみたいで少しムッとする
前は道路で乗用車、バイク、大型トラックなど色んな車が通って行った
たまに凄いスピードで通り抜けて行く車が飛ばした水がビシャっと私にかかる
そんな事でもっともっとご主人様が恋しくなる
「あれ?どうしたの?」
急に声をかけられ顔をあげるとご主人様とは真反対の小さな男の子が黄色い傘をさし立っていた


