『ま、大体こんなものかな~。なんか、わからないことある?』
千紗がおかわりの紅茶を注ぎながら聞いてくる。
「…んーあ、でも、社長ってなにしてるの?ただ、座ってるだけじゃなくて、パパみたいに、もっと会社を大きくしてみたい。女の子だからって、なめられたくないよ。」
『判子押したり、会食したり、契約をとったりするけど、わたしは、椿の思う通りにしてみればいいとおもう。椿が、会社を大きくしてみたいなら、私は、全力でサポートするからさ。』
『あ、でも、まずはパーティーで、顔出ししましょ。パーティーなら、手っ取り早いし。』
「パーティーかぁ…美味しいもの食べれる?」
『……うん。(そこか…Σ)マナーとかは私も椿と一緒に学ぶから!!ともかく、渡瀬としての威厳ある態度をしてて?椿パパと椿ママも一緒にいるから、多分大丈夫だとは思うけど…不安でしょ?』
「ちょっとね…?」
『今日はドレスを見に行こ?めっちゃ可愛いのを買うわよ?!』
「うーん…似合わないと思うけどなぁ…」
『…………はぁ~。』
千紗は、鈍感な椿にため息をついた。
椿が自分の容姿に無頓着だからだ。
髪は、綺麗なクリーム色で、腰まである長いロングヘアーで、緩い天然パーマなので、ウェーブのような感じ。
顔は、大きくクリッとした瞳に、プックリとした唇。
身体は、色白で、身長が157センチの華奢なのに胸は大きい。今は、Eだっけ?
それでいて、不自然ではない。
椿の父方の祖父母が、イギリス人で、椿はクォーターであったのだ。
なので、可愛さと綺麗さもある美貌の少女なのだ。
中学校時代は、よく、私が男子を睨んでいたものだ。椿に変な虫を付けさせない為に!!
でも、本当に椿が好きになった人ができたら一生懸命応援しようと思う。
泣かしたらただじゃおかないけどね!!
椿には笑っていてほしいから…

