部屋にはいって、荷物を置くと部屋をノックされた。
「はーい…?」
『椿様、今野です。失礼します』
私が扉を開くと、今野さんがティーセットを部屋に運んだ。
『わー♪今野さんの紅茶大好きなんだよね♪ありがとー!!』
「今野さん、ありがとうございます。」
『いえいえ。喜んでくれれば何よりです。では、ここに置いときますね。』
そういって、今野さんは部屋を出ていった。
『ね、椿。椿は、どこまで聞いたの?』
「んーと、渡瀬グループの社長になるってことと、秘書を千紗がしてくれるってところまで。…ねぇ、本当に秘書やってもらっていいの?これから、考えられないくらいに辛いこともあるんだよ?」
それを聞いた千紗は、笑顔でいい放ってくれた。
『馬鹿だな~椿は。私が椿といたかったんだもん。いいに決まっているじゃない。大変なのは十分承知。これから辛くなったとしても、二人でなら、分け与えるでしょう?二人でがんばろ?』
わたしの不安を一瞬で取り除いてくれる千紗。
「…うん!!頑張ろ!!」
『よし♪じゃあ、紅茶を飲みながら会社について話そうか♪』
紅茶を手にとり、口に持っていった。
ハーブティーのいい香りが、鼻をかすめ、リラックスできる。
妙に、肩に力がはいってたみたいだ
「…!美味しい…」
『ね♪今野さんの紅茶が一番☆』
十分リラックスできたところで、会社について千紗が話始めた。
渡瀬グループにはたくさんの会社が集まってできていて、代表的な、飲食店や、服飾は世界にもたくさんの支社がある。その会社を1つにまとめたのが渡瀬グループのパパ。財界にも顔が広くて、権力も半端なくあるそうな
パパってそんなに凄かったんだ…いつもはただの親父なのに☆

