─五分後
落ち着いた椿は、執事の今野さんにコーヒーをもらい、近くにあったソファーに座った。
今野さんは、渡瀬家に、長年勤めている使用人の責任者なんだって。私の事は、使用人全員が知っているみたい。
『…で、なんで今になって隠すのやめたの?』
話をもとに戻す
「ん~それはだな…もう少ししたら、僕、引退しようかと思ってな~、椿に社長になってもらいたくてね♪」
…………
「…は!?なにいってんの?頭大丈夫?第一に、社長っていってもなんの会社かもしらないのに?』
『Σ!!ひど!!……大丈夫だよ。その辺は秘書がいるし、少しずつ慣れていけばいい」
「秘書…ねぇ…。じゃあ、慣れるまではお父さんもいるんだよね?もちろん♪」
『Σま、まあな~。やってくれるか?因みに、秘書は千紗ちゃん。』
「え!千紗?秘書やってるの?」
『あぁ。少し前からな♪椿と仲いいし、頼んだら快く了承してくれたよ。」
千紗は、幼馴染みで親友なの♪家族通しで仲いいの
千紗が近くにいてくれるということで、1つ不安はなくなった。
「わかったわ!!千紗と頑張ってみるよ」
『…そうか!!やってくれるか。じゃあ、本邸に移ろう。なぁに、春休みだし、ゆっくり変えていける。千紗ちゃんの家も近いから大丈夫だ』
そんなこんなで、話し合いは終わって朝ごはんを食べて、本邸に向かうことになった