パーティ会場に入ると、騒がしかった場内が静かになった。



パパを先頭に壇上に上がり、たくさんの人の前に向かい合った。




パパが、開会の音頭をし、いざ椿の紹介となった。








「皆さん、一部の人はわかると思うが、私とさくらの愛娘の椿です。これから少しずつ、会社の運用を手伝ってもらう。役職としては、社長補佐だ。その秘書としては、山口の愛娘の千紗さんにやってもらう。この事は、社内秘として扱う。外部に知らせるのははやくて、3年後だ。絶対に漏らさないように。私は皆を信じて伝えようと思った。」



真剣なお父さんの顔つきを初めて見た。



それは、グループや会社を守る当主の顔つきで有無を言わせない厳格な態度がみられた。