「ん・・・。」

隣で気持ち良さそうに眠っているのわ
渡邊 文裕(わたなべ ふみひろ)

うちの過去を知ってる人・・・。

うちの過去を知ってるのわ、たぶんこの人だけ。
あいつが喋ってなきゃのはなしだけどね・・・。

あいつとわ・・・石川 知季(いしかわ ともき)
こいつのはなしわ・・・もう少し先にする・・・。


「なぁー」

考えてコトしてたら、ふみに話しかけられた。

「んー?」
「お前、七夕誰と行く?」

清水でわ3日間、七夕祭りが行なわれる。
これがまた結構大きなお祭りなんだ!

「うーん・・・。予定でわお母さん?
でもさっきあや達に誘われたからなー。
たぶんあや達と行くと思うよ~。」
「母さん達と行け。母さんから離れるな。」
「なんで?」

なんてね・・・。
ふみがこんなコト言う理由くらいわかる・・・。
きっと・・・ともき関係のはなし・・・。

「どーなってもしらないよ?
ともきが日曜日行くって言ってたから。」

ほらね・・・。やっぱりそう・・・・・。

「え・・・?」
「気がついたらお前の後ろにいるかも(笑)」
「・・・・・やだよー。」
「だから母さんと行けって。」
「でも、あや達と行きたい・・・。」
「じゃーしょうがないな。」
「やだ・・・・・。」

こんな会話の繰り返し。

「だったらさー。」

ふみからの提案わ以外な物だった。