「あ、あの~。お一人様ですか・・・?」

うわ。
店員さん、戸惑ってるよ。


「僕もです!」

「は、はいぃ!!
おっおっお二人様で宜しいですか・・・?」

『・・・・・・。』


七さん、黙っちゃってるし。


「OKです!!」


「ひっ!かっかしこまりましたぁ!」


あっ・・・。
思いっきり逃げられた。

僕たち、そんなに怖いかな?

いや、
七さんが怖いのか。

こんな黒い人が来て、しかも無言だったら普通の人は恐がるだろう。

――普通の人、は。