元の世に戻ってきてから大した時間も経っていないのに、俺は何度も何度も自身に言い聞かせた。 戻ってきたんだ、と。 ここにあかりはいない、と。 頭ではわかっているつもりなのに心はついていかない。軍議の間ですら、“竹中さん”と呼ぶ声を探していた。 軍議が終わった頃にはもう辺りは夜の闇に包まれていた。夕餉をとり、皆が寝静まっても俺は眠ることができずにいた。 仕方なく廊下で一人酒をあおっていると、こちらに向かってくる足音が聞こえる。