―――終わりは本当にあっけなかった。










「じゃあ行ってきますね」


「あぁ。気をつけて行け」


毎朝恒例の挨拶に私は笑って答えた。
明日から三連休だから、電車で遠出して森林公園に行こうと話をしたから竹中さんはどことなくそわそわしている。



「…そんなに明日が楽しみですか?」


思わずからかうようにそう訊ねると、竹中さんはそっぽを向く。
…耳が赤いの丸見えだよ。