窓の外に広がる景色に自然はほとんどなく、アスファルトや電柱、自動車といった無機質なものがほとんどで。
彼はカルチャーショック?を受けているみたいだ。



「…あの、お茶いかがですか?」


私が台所でお茶を淹れてきたことにすら気づかなかったようだ。



「茶?…必要ない。万が一ということもある」


………はぁ!?


不快感全開の表情で吐いたその言葉にさすがにかちんときた私は、彼の分の湯飲みを手にそばまで近づくと、目の前でそれに口を付ける。



「毒なんか入れてない!未来なめんな!」