「この女の身分は私が保証する。今すぐ牢から出せ」


俺に遅れること数十秒後、あかりのいる牢の前にやってきた石田に俺はそう告げる。



「は、…いや、しかし」


「秀吉公にも私から話す、責は全て私がとる。―――頼む」




石田の両肩を掴み頭を下げた。びくっと肩を強ばらせる石田に、今の俺はどう映るのだろう。


ただ、そんなものはどうでもよくて。今はただ、一刻も早くあかりに触れたかった。



「…か、畏まりました」


動揺の色を隠せないながらも石田は俺に一礼し、牢の鍵を開ける。