「ねぇ!ここはどこ!?さっき半兵衛って言ったけど、ここに竹中さんがいるの?…ねぇ!?」


地下牢に入れられた私は、牢の外から私を睨みつける一団の一番真ん中にいる男の人に向かってそう叫んでいた。


デジャブかと思ったくらい竹中さんとの出会いに似てる。
…もしかして、もしかしなくてもここは戦国時代なんじゃないの!?
答えがほしくてたまらない私はひたすら同じことを問い続けた。


すると、真ん中にいた人は格子の間から手を伸ばし私の首を締め上げる。



「―――、あッ…!」


「…喧しいと言っているのがわからないか?処分は半兵衛様に伺ってからだが、今すぐにでも貴様の命を奪うことくらい容易いことだと知れ」


そう言うと私を払いのけるように腕を振り、彼を先頭に一団は地下牢から去っていった。