・・・一週間前・・・

  私は、如月リアに呼ばれ一緒に屋上えと向かった。
  屋上に着くと、どこかで見たことのある5人の女子たちが待ち構えたようにフェンスの前に立っていた。

  「リア遅いよ。待ちくたびれた。」

  「ごめん、ごめん。」

  「リアこの子が、最近優斗と一緒に登下校していて調子乗ってる女。」

  「そうよ。」

  「へーー。」

  女子たちは私のほうをちらちらと見ながら話していた。話の内容からするとこの子達は、如月リアと同じで優斗のファンなんだろう。そして、私が優斗と最近いつも登下校をしていてムカついたってとこだろうな・・・。
  でも、平気こんなのにはもう慣れた中学の頃もそうだったから。少しのいじめだったら気にせずほっとけば何とかなるから。

  この時の私は甘く考えすぎていた。だから油断したんだ。

  ドカ

  「っ、何すんの。」

  「調子乗ってんじゃねぇーよこのブスが。優斗が何であんたといるかは知らないけれど、優斗が可哀想でしょ。」

  「そうよ。それに、あんたなんか優斗先輩には不釣合いなのよ。」

  この子年下の癖に生意気だな。

  「まぁ、まぁ。みんな一回落ち着いて。椅舞さんごめんなさいね。みんな、優斗が好きだからあなたのことが気に食わないのよ。私もなんだけどね。」

  そう言って如月リアは私に微笑んだ。
  この時私はこの女に恐怖を感じた。

  「それでなんだけどね、あなたにお話があるの。」

  「な、何ですか。」

  「優斗から離れるか、私たちの犬になるかどちらがいいかしら?」

  「どちらも嫌と言ったら。」

  「そうね、こうなるわ。みんなやっていいわよ。」

  如月リアがそう言うと5人の女子たちは私に殴りかかってきた。

  ドカ、ボカ、ズド。

  「リア、はい。こいつのケータイ。」

  「良くやったわ。っち、こいつほとんどにロック賭けててまんまり見れないけど赤外線でアドを交換できそうね。」

  そう言うと如月リアは、私のケータイと自分のケータイを近づけアドを交換していた。

  私はそれを殴られ意識が飛びそうな中その光景を見ていた。そんな私にきずいたのか、如月リアは私に微笑み女子たちに言った。

  「そろそろやめてあげて。」

  そう如月リアが言うと女子たちは私を殴る手を止めた。

  「どちらも嫌そうね。まぁいいわ。ケータイ返すわね。私の番号登録しといたから。私からのメールの支持には絶対に従ってね。じゃないと・・・。わかってるわね。」
  
  如月リアは私にそう告げると、女子たちに声を掛けた。

  「そうそう、そろそろ優斗が体育から戻ってくるから、タオルを持って待つわよ。でも、その前にあなた達はその汚い女の血をきれいに洗わなければね。そんな汚い手だったら優斗に引かれるわ。それに、心配してくれたとして、手に触れたときその汚い血が優斗に付いてしまうからね。」

  如月リアは私のほうを見て女子たちにそう告げ、屋上を去って行った。

  「そうね。www」
  
  女子たちも私のほう見て言い、如月リアの後に続き去って行った。


  その後私は一人で泣いたのだった。


  その日の放課後から私は如月リア達に呼び出されるようになった