『咲サイド』
辛い、辛い、辛い。
如月リアに呼び出されたあの日から・・・
毎日、毎日如月リアを初め優斗のファンの子達に、昼休みや放課後人が少ない場所へ呼び出されては、蹴られたり、殴られたりしている。他にも、精神的にきついことなどいろいろとされているが、思い出しただけで辛い。
そんな毎日を送るようになってから、食欲が無くなり、吐き気がするようになった。その制で体が急激に細くなり始めた。
きいなは私の事を心配してくれている。
私はこれ以上、私の事を心配して悲しむきいなを見たくは無い。だけど、言えない。きいなを巻き込みたくないから。
否、違う。きいなを巻き込みたくないんじゃない。私自身がもうこれ以上傷つきたくなくないからだ。誰かに言ったら、あいつらは私の事を地獄へと追い込む。だろうと思うから誰にも、きいなにも言えないんだ。
なのに・・・。
私は、自分が傷つきたくないからなのに、きいなを巻き込みたくないなんて嘘をついて自分を守っている。親友を、きいなを、悲しませてまで。
私はなんて最低なんだろう・・・。
ごめんねきいな。私がもっと強かったら言えたのに。ごめんね。
優斗、あなたにはきずいて欲しい。そして、守って欲しい。だけど、言えない。優斗には一番言えない。
わがままでごめん。
最近一人になるとこんなことばっかり考えている。
今は四時間目。
さっきの昼休みきいなはどこかに行っていていなかった。だから、また考えた。今は授業中そして今も考える。
ブーブー
!!
誰からかメールが来た。海からだ。
内容は、単純だ。昼休みに屋上に来るようにとの事だ。
海からこんなメールが来るなんて珍しい。
何でこんなメールを送ってきたのか気になるから屋上に行くことにした。
そんなこんなで、四時間目も終わったので私は屋上に向かった。

