『きいなサイド』
最近、咲の体がどんどん細くなってる気がする。
多分、如月リアに呼ばれてからだろう。うん、多分。
咲に聞いても、「何でもない、平気だよ。」と、言うだけだし。その時の反応からすると、優斗にも言っていないのだろう。ということは、優斗に聞いてもわからないだろう。逆に、咲を心配して大変なことになるだろう。
ということは・・・。海しかいないよね。
----海の教室----
海に聞くために海の教室に行った。
「海ーーー。」
ガタン。
「何落ちてんだよ海www」
「うるせー。何だよきいな。」
「何椅子から落ちてんの。ダサいんだけどwww」
「おまえが、急に呼ぶからだろうが。」
「そんなことはどうでもいいとして。」
「いいのかよ。」
「咲のことで何か知らない?最近、体が細くなっていくし、体調も悪そうなんだよね。」
「・・・し、知らねーよ。」
はぁー。海、あんたは相変わらず嘘が下手だね。
あんたは、嘘をつくとき相手の目を見ることが出来ないんだよね。
今そうして私の目を見ることが出来ていないということは、嘘をついているんだよね。だけど知ってるよ。海が嘘をつくと言うことは、誰かを思ってのこと、咲を思ってのことなんだよね。
「そっか。ありがとう。それと、何かわかったら教えてね。」
「お、おう。」
何かありそうね。探らなきゃ。咲のためにも
『海サイド』
きいなの奴俺が嘘ついたのきずいてるな。相変わらずかんがいいな。
きいな、お前の走っていく後ろ姿を見ていてわかった。何か探るつもりなんだよな。
頑張れよ。
お前の耳に入れるつもりはなかったのに今じゃ教えたほうが良かったかもとか思ってる自分がいる。どうしても、わかんなかったらまた俺のところえ来い。今度は教えてやるからな。
「おい、海どうしたんだよ?」
「否、何でもないぜ。」
多分、今咲は誰にも言えずに苦しんでいるんだろうな。優斗や、きいながわかった時に手遅れにならないように俺が咲の支えになろう。

