俺様彼氏とわがまま彼女



  『優斗サイド』

  今日、俺は朝寝坊をしてしまい咲と一緒に登校できなかった。
  咲と一緒に居られるのは、後二週間程だ。だけど、最近では一日でも一緒に行けない日があると、とてももったいない気がしてならない。なので、今日一緒に行けなかったのはとてももったいないことをした。(涙)
  遅刻ぎりぎりで学校に着き急いで教室に走って向かった。

  教室に着くと勢いよく背中を叩かれた。
  俺は、背中を叩いたであろう奴のほうを向いた。

  「いってーな。何すんだよ海。」

  「朝の挨拶だからそんなに怒んなくても良いだろう優斗。」
  
  「お前の場合は強すぎんだよ。」  
  
  「そういえば、優斗おまえあの噂知ってか?。」

  「話し逸らすなよ。で、何だよそれ。」

  「知らねぇならいいんだけどよ・・・。」

  「あっそ。」

  何か海が変だ。いつもなら、俺に隠し事なんかしねぇのに隠し事なんかしやがって。珍しいな。それに、顔色が少し暗いしな・・・。

  「それより優斗、お前この前女ほったらかして咲の所に行っただろ。」

  「ああ。それがどうした?。」

  「あの後大変だったんだからな。」

  「まじでごめん」

  やばい、海がこんなこと言うとろくなことがねぇ。

  「だ・か・ら、なんかおごれ。俺としては、駅前に新しく出来たアイス屋のスペシャルアイスがいいな。」

  「はぁー。わかったよ。それをおごればいいんだな。」

  「おう。」

  本当にこいつはアイスとか甘いのが好きだよな。