えー…っと、誰に連絡しようか。やっぱり東(中学)のアユかな。
東中学3年、山城歩未(ヤマシロ アユミ)。茶髪のセミロングヘアー。
彼女もまた、この辺で有名である。
ちなみに通称(アユ)で、私(通称:みぃ)と、コンビでこの辺で有名なのだ。
2人でセットなんだよね。
高校選択連絡って言っても、ほとんど毎日、遊ぶから顔を合わすんだけど…。
まぁそれくらい仲良し。
でも高校の話なんてしなかったな…それもおかしい事だよな。
アユアユアユ……あった。
着信履歴から、アユを探して電話をかける。
プルルルル――ピッ
『はいー』
向こう側で、明るい声が返事をする。
「もっしーアユ!みぃだけど~!アユ高校、北か西どこ行くのー?」
コンビノリ。私もテンションアップ。
『はー?北だけど~!なに、みぃ違うの?西は無理だよ?校則厳しいし』
うむ、やはり人気の北か。
誰よりも自由を好むアユ。西は論外らしい。
「いやー?聞いただけ~!北行くよ~」
『はーい』
アユが北なら私も北だ、決定。
この後も数分電話で話していたが、アユの中では元々2人で北に行く事が決まっていたらしい。
勉強…しなきゃな。
私もコンビで同じ高校行きたいしね。

