元々私は自分で言うのはなんだが、結構やんちゃな性格＆行動をしていたので、地元では知名度が高く有名だった。
西中学校に通う、名前は大川瑞乃(ｵｵｶﾜ ﾐｽﾞﾉ)。
高校受験間近の中学３年生。
髪は金髪のロング、基本ストレート。
学校の授業は真面目に出てなかったので、勉強もろくに出来ず、当たり前に行ける高校は限られていた。
「別に中卒でも良いんだけどな…」
だけど親がそれは許してくれないらしい。
｢お願いだから、高校は行って｣って…。
卒業したらニートになりかねない。せめてそれは阻止したいんだろう。
そんな、｢お願い｣まで言われちゃったら…ねぇ。
「それにしても、どこの高校行こっかな…」
学校で配布された、<高校一覧表>と書かれた紙を見ながら、｢はぁ…｣と溜め息を吐く。
少しでも良いな、と思った高校は全て偏差値が高い。
…今更ながら、後悔。
ちゃんと勉強しとけば良かったなって。
せめて、真面目に学校に行けば良かった。
まぁ、(良く言うと)今を生きるタイプの私には、到底無理だった事なんだけど…。
