「じゃあまた後でね~」
アユと別れて、途端に孤独感が駆け巡る。
本当にクラス発表ちゃんと見てないし、知り合いの誰が一緒なのかも分からない。
…緊張するなぁ。
軽く深呼吸。(3回も)
すると、ドアの前で肩を上下させてる私を不思議に思ったのか、誰かが――…
「…大丈夫か?」
隣に来て、顔を覗き込んできた。
―…え。
何このイケメンは!!!!!
バチッと目が合い、咄嗟に逸らす。ヤバイヤバいやばい!!!
しかもなんかいー匂い。香水かな?
「…大丈夫?3組だろ、入らねーの?」
何も喋らない私を、更に不思議に思ったのか、彼も困惑している。
ハッと我に返る。
「あ…うん、入る、ありがと」
彼も3組のようで、一緒に教室に入った。
少し前にいる彼を見て、ドキンと胸が高鳴る。
…これってもしかして――…
「てかさ、瑞乃ちゃんだよな?名前」
彼が急に振り返ってきて、問われる。
…びっくりした。やめてくれ、心臓が…って、え?
「私の事…知ってんの?」
何で私の名前…
Wビックリだ。

