あたしは
ママの言っているコトが
理解出来なかった。


理解
出来なかったんじゃない。


理解しようとしたけど
頭が認めるコトを
拒否したんだ。


「ママ…?
何言ってるの…?
ゆ~やと…パパは…
どこのお部屋に…いるの…?」


ママは あたしを更に
強く抱き締め、
泣きながら こう言った。


「美姫?
……よく聞いて…ね?
パパと…雄哉は…
…死んじゃっ…たの…
…もぅ…戻ってこないの…」