―…あの頃、 あたし達は幸せだった…― ―…あの事故が おきるまでは…― それは忘れもしないあの夏。 その日は とても暑かった。 「ねぇ、パパぁ。 海に行きたいなぁ♪」と 5歳の弟 雄哉が言った。 「賛成!! 美姫も行きた~い☆」 9歳の あたしも大賛成した。