放課後


るんは1時間前に帰った。


それまでは図書室にいたようだ。


3:30


授業が終わってから15分がたった


悠斗はまだ来ていない


掃除をしているのかもしれない。


るんが帰るとき、悠斗と話しているのを見た。


それを見ていたらもしかしたら悠斗は来るかもしれないと思ったのだ。


彼は意外と真面目なことを思いだした。


〔ガラガラ〕


「ちーっす!」


ドアが開くと同時に元気な声が響いた


「ふふっいらっしゃい」


「なんで笑うんだよー」


「いや、別に」


反省文をこれから書かされるというのにまるで遊びに来たかのような元気さに思わず笑ってしまった


「さ、反省文書こっか」


「なんだよ本気で書かす気じゃないんだろ」


分かってたか


「もちろん、そんな事させませんよー」


「だよな、さすが和」


「ただ、次持ってきたらマジで書かせるから」


「げっ、おにー」


「何とでもいいなさい」


そう言うと悠斗は私のコーヒーを啜り、苦そうな顔をした