あれから数日が過ぎた。

どんなに願っても、大貴に逢える事はなく、後悔だけが、私の心に重くのしかかっていた。


あの時、大貴の後を追わなければ…

秘密を知りたがらなければ…

大貴は今も私のそばで笑っていた筈なのに…。



そう思ってしまう度に、熱い涙が頬を流れ、落ちていく。



「由羽ちゃん?」


ふと振り返ると、花束を抱えたおばさんが、笑顔を浮かべて私に近寄った。


「大貴の命日なの。由羽ちゃんも一緒に行かない?」


大貴の…?


私は頷くと、おばさんは嬉しそうに私の手を引いた。