「良かったらどうぞ」 スラッとした身長に、ハーフみたいな顔立ち。キツさを感じさせない真っ黒な髪。 落ち着きがある爽やかな声。 私は惹きこまれるように、彼の隣りに肩を並べた。 「あ、有難う御座います……」 こんな事初めてで、家までの道のりが、無性にドキドキしたのを覚えてる。 それから、私に何かある度に、何故か大貴が現れて助けてくれて…… それで、いつしか私達は付き合うようになったんだ。