大貴の身体から光が漏れる。

確かに、しっかりしがみついているのに、その形は徐々に空気に溶け込んでいく。


「待って…やだ!やだよぉ…!」



必死で涙を拭いながら、私の両手は大貴を求める。


だけど、既に大貴の姿は跡形もなく消えていたんだ…。