「全く…危ないだろ?」


大貴が不安げに私を見つめる。


「…大貴ぃ!」

私は思わず抱きついて、その胸に顔をうずめた。



ううん、やっぱりそんな筈ない。


大貴が死んでるなんて。


こんなに温かいもん。ちゃんと感じてるもん。



私は泣きながら大貴の存在を確かめてた。


大貴は何も言わず、そんな私を強く抱きしめてくれてたんだ。